〜コント・大量破壊兵器〜





※このネタを書いた2003年6月末の時点ではまだイラクで大量破壊兵器は発見されていません。
※この文章はフィクションです。実在の人物・団体名等とは一切関係ありません




司会者「さあ、子泉首相の定例記者会見も残り時間あとわずかとなりました。他に何か質問のある方いらっしゃいませんか?」

みつる「どんな質問でもいいんですか?今問題のアノことでも??」

司会者「もちろんです!!そうそう、ここでみなさんに訃報をお伝えしなければなりません。先日の記者会見で元気にイラクの大量破壊兵器捜索について質問をしたA記者が、昨夜遅く突然の心臓発作のため亡くなりました。さらに、前々回の会見でイラクの大量破壊兵器捜索について質問をしたB記者は、翌朝謎の変死を遂げました。」

みつる「おい!!!!脅迫には屈しないぞ!!!」

司会者「そうですか。では覚悟を持ってご質問をどうぞ。」

みつる「・・・。首相!捜索状況は一体どうなっているんですか。」

首相「え?なんのこと?」

みつる「とぼけないでくださいよ。見つかったんですか?」

首相「それが・・・。お父さんは20年前、風の強い夕方に出て行ったきりまだ見つかってないんだ。」

みつる「あんたのお父さんのことじゃないです!」

首相「そうか。」

みつる「やっぱりまだ見つかっていないんですか?」

首相「たしかに我々も一生懸命探しているんだが、山本勝治くんの修学旅行のしおりは未だに発見されていない。」

みつる「そりゃそうですよ。だって彼は旅行先の広島の旅館で『5分前にはあったんだけど』とか言ってたくせに、実際はもとから家に忘れて来てたんですから。・・・って有玉小学校6年3組出身の36人にしかわからないギャグを言うなっ!!

首相「家に忘れて来てたんなら早くそう言って欲しかった。」

みつる「そんなことより、首相!大量破壊兵器はまだ見つからないんですか!それがイラク攻撃支持の理由だったんじゃないんですか!!」

首相「いやいや、敵もさるもので、おそらく発見が難しい場所に隠したんじゃないかと思うんだ。なのでこっちも様々な方法を投入して探すことにしている。」

みつる「様々ってどんなことですか?」

首相「まあどこかに隠されたり埋められたりしてるということを想定して、各方面のプロに集まってもらっているから。今日は特別にここで紹介しようじゃないか。」

みつる「ほう。」

首相「では紹介しよう。最初の方はこちら。どうぞ!」

派手なスーツを着た若者登場。

首相「埋もれた物を見つけ出すテクニックについて彼はかなりのものを持っているぞ。」

みつる「へえー。見た感じそうは見えないですけどねー。」

首相「そうだろう。しかし彼は今までにサトエリ、小池栄子、MEGUMIなど数々の巨乳タレントを発掘し・・・」

みつる「スカウトマンかよ!!!発掘違いも甚だしいよ!!!そんなの何の役にも立たないだろう!!」

首相「なんだと!!おまえにただのナンパ男と間違えられるスカウトマンの苦労がわかるとでも言うのかよ!!!」

みつる「わかんないけど!!!でも巨乳タレントを発見できたからって大量破壊兵器を見つけられるのかよ!!」

首相「はっ、そうだった!大量破壊兵器は巨乳とは限らないんだ!」

みつる「何乳でもないよ!!!!!まあとにかくそいつは役に立たないな。」

首相「では、次はポチだ。」

子犬が登場。

首相「ポチは正直じいさんのところの犬なんだがな。」

みつる「おおっ!有名な昔話ですね?」

首相「そう。ある時ポチが庭の一角で『ここほれワンワン!』と言っていたので、正直じいさんがそこを掘ってみると、大判小判がザックザク!」

みつる「すごいっ!」

首相「どうだ。すごいだろう。犬が喋るなんて。」

みつる「そっちかよ!!!まあたしかにそれもすごいけど!大判小判を発見したんですよね?」

首相「そう。だからポチには埋もれた財宝を探す能力があるんだ。」

みつる「それは期待できそうですねー。」

首相「ところが!ある時隣の意地悪じいさんがポチの言うとおりに庭を掘ってみたところ、なんとそこには宝ではなくゴミの山が!それで怒った意地悪じいさんはポチを殺してしまったんだ。」

みつる「ええっ!!!」

首相「というわけで残念ながらポチには頼めなくなったんだ。」

みつる「ちょっと待って。じゃあそこに登場してきた犬は何??」

首相が脇にいる犬に気付く。

首相「あれ?コロじゃないか。コロ!今日はパパ大事なお仕事だから家でおるちゅばんちてなちゃいっていったでしょう!!」係員に連行されるコロ。

みつる「あんたの飼い犬かよ!!!!っていうか最初からポチの話をするな!!!!!

首相「すまんすまん。次はいよいよ本格的だぞ。今まで数少ない手掛りからいくつもの目標を探し出してきた、この人です!」

関西風の司会者が登場。

みつる「あっ、この人見たことある。」

首相「そうだろう。この人はその道のエキスパートでかなりの有名人だからな。」

関西風の司会者「どうも。」

首相「どうですか?見つかりましたか?」

関西風の司会者「はい。今回も非常に厳しい捜索でしたが、我々ね、日本全国探しました。一生懸命探しました。そしたらね、お父さん、(微笑んで)見つかりましたよ。」

みつる「あれ?」

関西風の司会者「スタッフがね、『J君のお父さんですか?』って聞いたらお父さんその場で泣き崩れたそうです。それでね、あの風の強い夕方のことは今でも鮮明に覚えているし、決して許されることではない、でももし息子が会ってくれるのなら、会って謝りたい、そう言ってお父さんね、今日、この会場に、(微笑んで)来てくれましたよ。お父さん、どうぞ!」

さめざめと泣きながらお父さんが登場。

お父さん「純一郎!!」

首相「おとう・・ふぐっ(言葉にならない)。」抱き合う2人。

徳光さん「・・・(号泣)。」

みつる「(微笑んで)首相・・・。辛かったでしょう。20年ぶりだもんね・・・。ってちょっと待て!!!探すもの間違ってるよ!!!そして徳光さんって誰!!!!

首相「そうだった。今は親子の情にほだされている場合ではないんだ。」

みつる「ろくな奴がいないな!もっと役に立つ奴はいないんですか!!??」

首相「じゃあ今日の最終兵器、とっておきの人物を紹介しよう。アメリカ大使館占拠事件など数々の難事件を解決した、FBI超能力捜査官、ジョン・モクマニーグルさんです!!」

モクマニーグルが登場。

みつる「おお!改変期の特番なんかでよく登場する人ですね!?」

首相「その通りだ!彼は犯行現場の写真やわずかな遺留品情報だけで犯人を思い浮かべることができるんだ。」

みつる「それは凄い!」

首相「まあ、とは言ってもあのテの番組で本当に事件が解決したためしは無いんだがな。」

みつる「じゃあ呼ぶなよ!!!!!

首相「いやいや、それでも彼は今まで数々の重大事件を解決してきたんだ。きっと期待に答えてくれるだろう。」

みつる「ホントですか・・・?」

首相「ではモクマニーグルさん、大量破壊兵器の遠視をお願いします。」

集中するモクマニーグル。

モクマニーグル「(紙に何か書きながら)これは・・・砂漠です。砂漠が見えます。」

首相「なるほど!大量破壊兵器は砂漠の近くに埋まっているということですね!ちなみにイラクの国土の80%以上は砂漠です!」

みつる「余計なことを言うなよ!!」

モクマニーグル「他に、古い学校、廃墟、そしてたくさんの人が集まる広場が見えます。」

首相「それはすごい!!いつものモクマニーグルさんらしいすごく曖昧な表現!!」

みつる「だからあんたが言うな!!!

首相「では現場を呼んでみましょう。現地の幸田さん?」

レポーター「はい、幸田ショーミンです。こちらイラクの捜索現場です。では早速モクマニーグルさんの言った通りの場所を探してみましょう。・・・あっ、あれじゃないですか?」

首相「何か発見しましたか?」

レポーター「はい、砂漠の中で人がたくさん集まっている古い学校の近くの廃墟を発見しました!」

首相「ありましたか!!では慎重に中に入ってみてください!」

しばらく中を捜索するレポーター。

レポーター「ああっ!!!」

首相「どうしました?何かありましたか??」

レポーター「何か古いノートのような物が落ちています。これはもしかして・・・あああっっっ!!!ほとんど消えかかっていますが、表紙には確かに『6年3組・山本勝治』と書いてあります!!!」

首相「それです!!まさしくそれが勝治くんの修学旅行のしおりです!!!」

みつる「だから探すもの間違ってるんだよ!!!!!!!

首相「そうだっけ?」

みつる「自分でも大量破壊兵器の遠視って言ってただろうが!!!」

首相「一理ある。現場の幸田さん、大量破壊兵器はありませんか?」

レポーター「そうですね・・・、えー、探してみましたが特にこれといった物は発見できませんでした。しかしこれからも捜索は続けたいと思います!」

首相「そうですね。ではお願いします。・・・こうして我々の捜索は終わったのだが、彼らFBI超能力捜査官のあくなき戦いは続くのだった!」

みつる「やっぱりダメかよ!!」

首相「(モクマニーグルに)このインチキ超能力者が!!!!」

みつる「だからあんたが言うなっつーの!!!!!!

首相「残念だったな。・・・まあしかしまだまだ可能性が無くなったわけではない。フセインが見つからないからってフセインがいなかったことにはならないしな。」

みつる「小学生なみの言い訳だな・・・。」

首相「まあとにかく、我々はこれからも大量破壊兵器の捜索を続けたいと思う。」

みつる「ちょっと待ってくれよ!結局見つからないじゃないか!それじゃあ単なるいいがかりでたくさんの民間人を殺したってことかよ!!」

首相「・・・」

みつる「なんとか言えよ!!」

首相「・・・」

司会者「待ってください!たった今現場から連絡が入りました!なんと日本から送り込んだ調査部隊が、大量破壊兵器を遂に発掘したということです!!」

みつる「ええっ!!!!」

首相「はっはっは!遂に見つけたか!!今までの奴はほんのカムフラージュ。実は、内緒で日本から本命の調査団を派遣していたんだ。」

みつる「そうだったんですか!!」

首相「これでおまえも納得しただろう。大量破壊兵器はアメリカは仲間だから持っていてもいいけどイラクは仲間じゃないから持っていてはダメなんだ!!」

みつる「そんな・・・」

司会者「では早速現場を呼んでみます!今回調査団を率いるのは、上高森遺跡をはじめ数多くの遺跡を発掘し『ゴッドハンド』の異名をとる藤○新一さんです!」

みつる「ねつ造かよ!!!!!!!!!!!!!

首相、司会者「どうも、ありがとうございましたー」

みつる「またうやむや!!











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