パレスチナ夜 4 〜レイチェルのボランティアっぷり〜 ※このページには暴力的な画像が含まれています さて、宿にいた日本人旅行者から再びレイチェルの噂を聞いた時、オレは既にトルコはイスタンブールにいた。 ガザの国境付近で「イスラエル軍が撃とうとしたら、私たちが立ちはだかって止めるのよ。ウフ!」などと命がけの仕事をコンビニのバイトの引継ぎでも説明するかのごとくさらっと言い放ったあのレイチェル若干23歳のことである。 もっとも本当にレイチェルが立ちはだかって止める勇気があるのかをオレはかなり怪しんでいたが。 ←ちなみにこれが気取ったレイチェル。 一見ごく普通のありふれたアメリカ人だが、かわいい顔して「立ちはだかって止めるのよ。」などと一瞬にして年上の日本人の思考を停止させるようなコメントを言い放つのだ! で、一体こんなイスタンブールでどうして若干23歳が噂になっているんだ??と思ったら、そのニュースはインターネットでも見ることができた。
イスラエル軍のブルドーザーを阻止しようとして全面に立ちふさがり、その下敷きになって死亡した。 他、同様の記事多数。 以下、レイチェルの所属していたISMという団体のHPから事故の詳細を日本語に訳した。 ジョセフ・スミス氏のコメント: 以上、概略。いちおう全て訳したので、全文読みたい方はこちらを。 以下の写真もISMのホームページから・・・。 カッコ内は作者訳。
レイチェルが殺されたのは、3月16日。 オレに「立ちはだかって止めるのよ。ウフ!」と言っていた日から1週間も経っていない。 彼女は、本当に立ちはだかり、そして死んでしまった。 |