おすすめシリーズ





失踪日記
・吾妻ひでお著
 何か辛い状況に身をおいている人、働くのがイヤだと感じている人、そんな人はぜひこの本を買ってみてほしい。
さすがにこの人よりは自分の方がマシだときっと思えるだろうから。ある日突然仕事を全て投げ出した吾妻さんが自殺を決意して死にきれなかったところから話は始まり、リアルに書かれるホームレス生活の悲惨さは見ていて身の毛がよだつ。ゴミ箱から天ぷら油やうどんを拾って食ったり……


不肖・宮嶋青春記
・宮嶋茂樹著
 いかにして不肖宮嶋さんが育ち、どのようにプロカメラマンに、そして不肖宮嶋になったかがわかる。しかしこの人は、学生時代から良い子はマネしないようにねという悪いことをたくさんしているので、良い子は読んではいけないのではないか。日大芸術学部で、厳しい写真の試験をいかにして通過したかというところから宮嶋さんのテクニックとあくどさの原点が学べる。相変わらずバカバカしいことに命をかけている凄い人である。


水滸伝〈1〉曙光の章
・北方謙三著
 この本は買ったのだがまだ読んでいない。読んでないのにおすすめするのには理由がある。旅の途中、中国は成都の宿で出会ったシンくんという少年が、もう生まれてからここまではまらせられた、我を忘れて時間を忘れさられた本は無かった、とこいつは北方謙三のスパイじゃないか?と思うくらいシャワーを浴びるのも忘れて絶賛していたのだ。オレは、人がここまで燃えたぎって本の面白さを語っている姿を見たのは、20代終わりにして初めてのことであった。そこまで少年を燃え上がらせる本がつまらないわけがない。ということで、文庫版は毎月刊行中なのである程度たまったら読み、オレも中国で北方謙三のスパイになろうと思う。


ベリーショーツ 54のスマイル短編
・よしもとばなな著
 今まで文字だけの本(それは普通の本だ)を読んで「声を出して笑った」というのは、記憶に残る中では不肖宮嶋さんとさくらももこさんの本だけであった。しかし、残念ながら(?)遂にばななさんの本でも声を出して笑うことになってしまった。残念ながらは、最近人の文章を読んで笑っても、一瞬遅れて悔しくなる体質になっており素直に喜べないからだ。しかしこれだけ面白いなら、子供というものを一度は育ててみたいような、そんな気にもさせられたような。小学生くらいまででいいんだけど……。


サマワのいちばん暑い日―イラクのド田舎でアホ!と叫ぶ
・宮嶋茂樹著
 サマワで最も長い間自衛隊と共に過ごした民間人であり、襲撃された橋田信介さんとイラクで最後に言葉を交わした日本人であるのが不肖宮嶋さんである。3人のジャーナリストもどきが人質になり「撤退しなければ殺す」となった時に自衛隊側にいた宮嶋さんがどんなことを考えていたのかというのが、前から気になっていたがこの本を読んで初めてわかった。もちろん期待通りの内容で安心した。一方「本ってそんなことまで書いていいのかよ!!」と勉強させられたりもした一冊である。買ってよかった。


海馬―脳は疲れない
・糸井重里、池谷裕二著
 mixiである人から勧めていただいたのだが、脳の働きについて素人の興味の持ちそうな部分について、素人でもわかるように対談形式で書かれた本。自分にとっては衝撃的な内容がいくつも含まれていた。まず、脳は絶対に疲れない。そして、年を重ねるにつれ物忘れがひどくなるというのは、痴呆の症状以外ではあり得ないということ。しかも、脳は30歳を越えてから格段に働きが良くなるという。目からウロコが落ちまくり、脳が疲れないということは、よく「あー、もうこれ以上考えられん! もう頭が働かん!!」と言ってその日の作業を終了することが今まで散々あったのはいったいなんだったんだろうかと恐ろしくなった。


人生の旅をゆく
・よしもとばなな著
 よしもとさんというと小説家と思ってしまうが、何を隠そう、思って正解だ。思わなければ不正解だ。しかしこれはエッセイである。前半は旅にまつわる話、後半は日常の中で感じたことを書いてらっしゃられる(誤り)のだが、これを読んで思ったことは、「第一線で活躍する物書きの人というのは、肉体が感受性で出来ているのだな」ということであった。ばななさんは、例えば目の前を歩いている人が突然転んだ時に、普通の人が思いつく「うわー、おもしろー」という感想とは別に、その人の生い立ちや将来の夢にまで考えが及んでしまうような、そんな深い思考回路を持った人だと思う。尚、グラビアアイドルの佐藤寛子ちゃんもこの本を読んでいるのである!!! だからどうした!!!


ワンダフル・ワールド―かけがえなき愚行
・山口小夜著
 僕が出版することができたのは「ドリームブッククラブ」という企画に参加したからですが、その企画で僕の直前に作品を公開して一瞬で出版化が決定した作品がこちら。1期前の先輩と呼べるような方。密かに霊体験と呼べるような不思議な体験をたくさんされており、話を聞いた日は怖くて夜寝られなくなった。デビュー作なのにいきなり本屋さんに100冊積まれたりしているそうです。悔しいですな。。


永遠の仔〈1〉再会
・天童 荒太著
 昔、銀座東急ホテルで働いていた。その時に桜サービスの事務所から借りて読み、「小説というものはこんなに面白いものなのか」と学生時代以来読書が自分の中で娯楽という位置づけに戻った、記念すべき本であった。千歳烏山の中華料理屋で昼飯を食いながらよく読んだなあ……。もう5年以上前の話である。


勝者の条件―勝ち残る者と敗れ去る者の違いとは
・ドゥンガ著
 ドゥンガ(当時ブラジル代表キャプテン)がジュビロ磐田で活躍していた頃に発売された。サッカーの本というよりは、目標を達成するためにどう生きるかということを説いている本。と書くと硬く感じるが、そのヘンのIT社長が書いている成功のノウハウとかよりも遥かにわかりやすくて説得力がある。IT社長は誰にでもなれるチャンスはあるが、ブラジル代表の主将には世界でたった1人しかなれないのだ。そこの迫力が凄いし面白いし納得できる。そして今の自分が恥ずかしくなるという……。何かを成し遂げたい人、熱く生きたい人にはぜひおすすめしたい本であります。


患者よ、がんと闘うな
・近藤誠著
 昔諸事情により自分がガンじゃないかと思った時があって、その時に絶望しながらふと立ち寄った書店で購入したのである。ああ懐かしい……(涙)。健康だとその幸せに気付かないけど、一家に一冊あったらいいと思う本。切羽詰る前に、一度読んでおいた方がいいと思います。ちなみに、抗がん剤治療の恐ろしさと無意味さについてはブラックジャックによろしくでも詳しくわかりやすくものすごい臨場感とともに語られております。


戦争論 戦争論 (2) 戦争論〈3〉
・小林よしのり著 マンガ
 三国志からいきなりコロっと変わるが、自分と自分の家族が日本人であることを誇りに思わせてくれる本。慰安婦や南京の話がどのように捏造されたか知りたい人はぜひ。すっきりしまっせ〜。マッセ



おやすみなさい (1)
・小田原ドラゴン著 マンガ
 1話完結なので1巻だけでも読めるが、特にドーテーズが活躍する後半があまりにもバカバカしすぎて、笑えると同時に泣きたくなる。童貞の人や昔童貞だった人、童貞の気持ちを知りたい女性にもぜひすすめたい一品。本当に心底めちゃめちゃバカバカしいので、悩み事など吹っ飛んでしまうでしょう。


ついでにとんちんかん (1)
・えんどコイチ著
 私のギャグの原点はこのマンガです。見せるギャグ、計算されたギャグとはなんぞやということを教えてくれたのが抜作先生とえんどコイチなのです!!! 学生時代、授業中ヒマな時はノートや机に抜作先生と天地くんのイラストを描いていました。今でも描ける!!


北斗の拳 1 完全版 (1)
・武論尊、原 哲夫著
 このマンガを読まなければマンガは語れないと思う。そして、せっかく今の時代に生まれたのだから、北斗の拳を読まないと人生がもったいないと思う。



魁!!男塾 (1)
・宮下あきら著 マンガ
 日本男児の生き様は、色なし恋なし情あり。男のバイブル。
 日本男児なら、読むんだ!!!!! 日本女子でも日本男児を理解するために読みましょう。



もものかんづめ さるのこしかけ たいのおかしら
・さくらももこ著
 私の文章の原点とも言える、さくらさんの初期のエッセイ三部作。本当にちびまる子ちゃんがそのまま大人になったような書き方というか、ぶっちゃけ具合が最高に面白いのである。そりゃ売れるわ!!
 しかし、不肖宮嶋さんもさくらさんもドゥンガさんも、本業が本を書く人じゃないのである!! それなのに普通の作家の人より書く文章が面白いとはこれいかに!! 作家の人たちは、「もおあんたらこっちの業界に入ってこないでよ!! 邪魔しないでよ(号泣)!!!」と心底悔しく思っていることでしょう。


園田版 三国志
・園田光慶、久保田千太郎著 マンガ
 何をかくそう私が一番最初に買った三国志の本。ゲームから入って、もっと登場人物のことを知りたいと思って本屋で購入したのがこのどでかい分厚い三国志。キャラクターがリアルに描き分けられている上に1冊で終わるので、入門編としては最適と思われます。この園田三国志から入って、次のステップは横山もしくは吉川三国志というのがおすすめ、いやおすすめというか私と同じ道。ただし、これはUSEDしかないような気がするので、送料の仕組みは不明。


吉川版 三国志〈1〉
・吉川英治著
 私の南アフリカ〜中国の旅に同行していた全8巻。マンガというものには抵抗があるけど三国志は読みたいという教授、セレブ、上流階級の人向け。遺跡を巡った時には、「吉川三国志の該当のページを開いて遺跡と一緒に撮影」というのが自分の中で流行っていた。例えば、小説の赤壁の戦いのページを実際の赤壁を背景に撮影したり、孔明の活躍しているシーンを孔明の墓を背景に写したり。横山光輝の三国志は、この吉川三国志を元にして描いているのである。


横山版 三国志 (1)
・横山光輝著 マンガ
 中国の歴史ものというのは、興味ない人には全く興味ないと思われる。私は中国滞在時ひたすら三国志関係の遺跡や墓を周っており、その三国志巡り日記をいつか必ず書こうと思っている。で、大体細かく数えると100箇所くらいのポイントは回ったと思うのだが、これは三国志好きな人にはお宝写真の山でもう辛抱たまらんと思うし、逆に三国志知らずな人にとってはとってもどうでもいい日記となるだろう。しかしもしこれから三国志を読みたいと思う人がいたら、この横山三国志は必読の書と思われます。


少林サッカー
・DVD
・人生で最も衝撃を受けた映画
 本じゃない。品川の映画館で少林サッカーを観ていたら、エンドロールが終わった瞬間観客から拍手の嵐が巻き起こったことは生涯忘れないであろう。エンドロールの途中で誰も帰らないだけじゃなく、拍手が起こるような映画なんて未だかつて他にあっただろうか?? あったかもしれないが個人的には今まで出合ったことは無い。爆笑ものの映画だが、私の場合は笑うところで泣いてしまいます。


不肖・宮嶋 踊る大取材線
・宮嶋茂樹著
・人生で最も衝撃を受けた本
 私にとって宮嶋茂樹さんは神であります。とにかく彼の行動と考え方とバカぶりにはなすすべがない。しかし、これで本業がカメラマンというのが本当にすごいというか、憎たらしい! 爆笑問題の太田も宮嶋さんを評して「カメラマンごときにこんな面白いもの書かれたらお笑い芸人の立場がない」というようなことを言っていた。内容は、過去に宮嶋さんが取材した事件、事故についての体験記なのだが、オウム信者を追い回したり追い回されたり事件現場に山を伝って侵入しようとして遭難したり、マルチ商法の集会に関係者を装って潜入したりヒ素カレーの主婦に水をかけられたりと激しいにもほどがある。ちなみに撮ってくるぞと喧しく!の性病の話も強烈にバカバカしい。
 そしてうちの本棚にあるこの本には不肖の直筆サインが輝いております(自慢)。




※読んでみてつまらなくても、僕を責めないでください。
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