〜夜景 オブ ミリオンダラー!〜





 翌朝、いつもよりゆっくり起きて(三ツ星ホテルだから少しでも長く滞在しないともったいないのだ!!)珠海汽車站へ。まずバスでここからほど近い、海辺の街・深セン(土+川)を目指す。早速切符売り場へ……



「すみません、深セン行きのピャオ(票)で1番早いのお願いします」


「あいよ。25元ね」


「はいどうも。えーと、えっ? 9時45分??」



 切符おばちゃんがオレに渡した票を見ると、そこには「AM9:45」と書いてある。しかし現在時刻は、オレの時計では既に9時50分だ。
 腕時計を人差し指でポンポン叩きながら、オレは眉目秀麗な眉間に皺を寄せて訴えた。



「すみませんあのね、もう発車時間過ぎてますけど。今9時50分ですよ?」


「モーマンターーーーイッッ(無問題)!!!! たく細かい客だね……。深セン行きのバスは山ほどあるんだから、どのチケットでも乗れるんだよ! さっさと行きなっ!!」


「そ、そうだったんですか。失礼しました。細かい性格ですみません」



 怒られた……。優しく客を案内するのが役目のはずのチケット売場のおばちゃんにいきなり怒られた(涙)。でもこれは、オレが悪いわけじゃないよな……。過去の時間のチケットを売られたら疑問を感じるのが一般的な感覚だろ。
おかしいのは中国の方だろうボケっっ!!! だいたい、おかしいんだよ中国はっっ!!!! 中国はおかしいんだっ!!! おかしいのはおまえたちだっっ!!!! おまえらだおかしいのはっ!!! オレは清廉潔白に生きているんだよっっ!!!!
 くそっ。昨日は外国人ってだけで散々宿泊拒否されるしよ……人の迷惑も考えないでそこら中に唾を吐くしよ……どこにでもゴミは捨てるしよ……ろくなもんじゃねえんだよ中国人はよお……(ストレスが溜まる今日この頃)。

 まあいいや! 朝から不機嫌になるのは良くないぞ。だってオレの役目は、
笑顔でみんなを元気にすることなんだから! もっと旅を楽しまなきゃ!! バックパッカー界の光源氏に、不機嫌な顔は似合わないぞっ!

 深セン行きのバスは汽車站の入口を出てすぐのところに停車していたので、早速乗り込んで乗務員に元気に挨拶をする。
さあ、腹の立つことなんて忘れて、楽しく行こうぜ!! 今日もこれから1日の始まりだ!!!



「ツァオシャンハオ(おはようございます)! ごきげんいかがですか?」


「深センに行くのか?」


「はい、深センに行きます」


「じゃあチケットを見せて」


「はい、ニーカンカン(どうぞ見て下さい)!!」


「……おや? なんだこりゃ。これは9時45分発の切符じゃないか。そのバスはもう行っちまったぞ」


「えっ」


「この車は55分発だ。切符が違う」


「おうおうおうおう。
ちょっと待ったらんかい。あんた何言ってんだかオレにはさっぱりわからねえんだが」


「だから、時間が違うと言っているんだ。今何時だ? もう9時53分じゃないか。
9:45のチケットで9:55発のバスに乗れると思うか? オレは何か間違ったこと言ってるか??」


言ってません。あなたは正しい。あなたの言っていることはとっても理に適っています


「だろう。じゃあおかしいのはおまえだよな。ほら、降りた降りた」


「そうだね。
おかしいのは僕だよね。どうも困らせてすいません。ではさようなら。なーんて納得するわけねーだろうがコラッッッ!!!!! ボケぬかせっっ!!!!! 朝から理不尽にもほどがあるんじゃっっっっっっ!!!!!!」



「なんか文句あるのか?」


「オレは今そこでチケットを買って来たんだよっ!! 別に時間なんか指定してねえんだっ!!! チケット1枚くれって言ったらこれが出てきたんだよっっっっ!!!」


「だが、違うものは違うんだ。それはこのバスの切符じゃない。見てみろよ、出発時間が9:45になって……」


「わかってるっちゅーんじゃ!!!! ここに書いてある出発時間は9時45分!!! 今は9時53分!!! それがどうしたっ!!! オレはそれをちゃんと確認した上で大丈夫だと言われたからこのチケットを買ったんじゃっ!!!!」



「それならもう一度切符売り場に行って取り替えてもらって来いよ。その間にこのバスは発車するかも知れんけど」



「ふざけんなああああああっっっっっっっ!!!!!!! おおおおおああああああ!!!!!!!! ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!! ワオオオーーーーーーーーーー!!!!!!! オレはここから一歩も動かんぞっっっ!!!! 降りてたまるかっっっっ!!!!! 絶対に降りねえからなっっっ!!!!! バカヤロー!!!」



 ……誰が悪いんだ。この件に関わってる人間で
悪いのは誰だ。バスの乗務員、チケット売場のおばちゃん、そしてオレ。この中のどいつかがいい加減なせいで、朝っぱらからこんな意味不明のごたごたが起こってるんだ。まさかオレじゃないよな??
 たしかに乗務員の言う事はもっともで、回りの乗客もオレを寝坊してゴネてるやっかいな客だと思ってるだろうが、
これほどの冤罪もないぞ。おまえら中国さあ、全体的にいい加減ならいい加減、きっちりしてるならきっちりしてるでちゃんとどっちかに統一しろよっっっ!!!! 両方が混在してるせいで正直者の客が被害を受けてるんじゃねえかよっっ!!!! 適当でいいと決めたんなら、最後まで適当を貫けテメエぐおおおおおっ!!!

 オレはもうてこでも動かんぞと入り口付近で頑張っていたら実際に乗務員は支点・力点・作用点を設定しててこの原理を使ってオレを降ろそうとしてきたが、
本当にてこでも動かなかったのでようやく諦めてオレの乗車を認めたのだった。さっさと出せアホー

 で。深センまでは、沿岸部を走って約3時間で着いた。しかしここは目的地ではなく、単なる経由地である。ターミナルでバスを降りると今度は乗り換えではなく、案内の表示に従って歩きだ。
 しばらく進むと、国内の移動にもかかわらずイミグレーション(出入国審査)が。手続きを終え両替所でエクスチェンジをして電車に乗り、中国本土ではここまで見かけなかった地下鉄に乗り換えて合計約2時間ほど。
 そしていよいよ彌敦道(ネイザンロード)という漢字・英語交じりの不思議な名前の駅で下り地上に出てみると……

















 
来ました〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!!!!!!


 
香港!!!! イヤッホーーーーーーーー!!!!!!




 私、嬉しいので、思わず歌を口ずさみます。
「プロジェクトAのテーマ」を歌います。


ジャッ♪ ジャッ♪ ジャッ♪ ジャッ♪ ジャッ♪ ジャッ♪ ジャッ♪ ジャッ♪

ヨチョイタヘイチョウンチェゲイケセントコイチョホン♪ チョワナギクァファッジヘイタイガーーーオイチョン♪ サウチョガッチャガイワッ サンツヨンジャメイボッ ヨチョッハヨイサゥインウォウィ トコデワーイフォン♪

(ドラム)タッタタータッタタータタタタタタタッタター♪

パーーーーー トイコムテーー♪ パッパーー ナゾトホーンヨンーー♪ サンーーチョンガンケイーーー ロンチョンーー トォコデワーイフォンー♪









トトワダンヨメイユホージャヤッサドーギフォン
(2番もいくのかよっっ!!!)♪ ケウォンナミーホツォンツァガイダイガーーーオイチョン♪ セイザチンギツォーダイ ウォイチャチッコメイボッ ヨチョッハウヨイサゥインヲイ トコデワーイフォン♪

(ドラム)タッタタータタタタータッタッタタッタタッ、チャーン♪

パーーーーー トイコムテーー♪ パッパーー ナゾトホーンヨンーー♪ サンーーチョンガンケイーーー ロンチョンーー トォコデワーイフォンー♪

〜間奏〜



 いやー、香港に来れたあまりの感動で、思わずジャッキーのスーパーミラクル代表作・プロジェクトAのテーマを歌ってしまった……。
しかも2番まで! 普通こういう場合は1番だけで済ませるのに!!
 だがなんといっても我々アラサー世代の日本男児にとって、ジャッキーチェンは現実の世界では
文句なしNo.1のヒーローである。見ているこちらがあまりの凄さに叫びながら笑ってしまうほどのカンフーアクションや命がけのスタントを、怪我をしようが骨折しようがすぐに復帰して見せてくれる。そんなジャッキーが生まれ育ち、幾多の映画を作り上げたのが、この香港なのだッ♪ ダッ♪
 ダッ♪

 ダッ♪

 ダッ♪

 ダッ♪

 ダッ♪

 ダッ♪


ヨチョイタヘイチョウンチェゲイケセントコイチョホン(フルコーラス歌う気かっっっ!!!!!!)♪ チョワナギクァファッジヘイタイガーオイチョン♪ サウチュガッチャガイワッ サンツヨンジャメイボッ ヨチョッハヨイサゥインウォウィ トコデワーイフォン♪

(ドラム)タッタタータッタタータッタッタタッタタッ、チャーン♪

パーーーーー トイコムテーー♪ パッパーー ナゾトホーンヨンーー♪ サンーーチョンガンケイーーー ロンチョンーー トォコデワーイフォーーン!!!! ジャン! ジャン! ジャン!(決めポーズ)






 …………






 ほお〜〜〜〜っっ。
ハッホアーーーッ。
 ハチョッ(さて)、
ホアチャア〜〜〜ッッハチョオオオ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッアッアッ(この香港に来たのは、観光の目的もあるし、中国ビザをとるという目的もある)!!!! ホチャハチャッ、ハーーーーアア〜〜〜〜〜ホアチャ〜〜〜〜ッッッ!!! ハチャア〜〜〜〜〜〜ッッッッ(成都で延長したビザの期限も切れるため一度香港に出国したのである)!!!! ハッ! ホァッ! アチャ〜〜〜〜ッ、ホチョーーーーーーーーーーッッッッ!!!! ハチョーーーーーーーーーー!!!!! アアチャア〜〜〜ッ、ハアチョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!! ホアア〜〜ホチョア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ(ここはもちろん中国の一部であるが、イギリス統治下時代を受け継いで、香港に来るときは中国を出国という扱いになるのである。そして香港では、簡単に3カ月や半年などの長期の中国ビザが取得出来るのだ)!!!!!!
 
ハアッ、ハチョホチョヘチェフチュハアッホオッ、フウヒイハオア〜〜〜〜〜ッッホア〜〜〜〜〜〜ッッッハチョーーーーーーーーーーッッッッ(ただし、今後もそうだとは限らないので、香港で中国ビザの取得を考えている人は最新情報は自分で確認して下さい!)!!!!!


 ……おおっと!!
 しまった。幼少の頃より香港映画に親しんでいるせいか、
思わず広東語を使って旅行記を書いてしまったぜ……。ホアチャーーーーーーッッッッ!!!! 広東語でしょこれ?
 というか、プロジェクトAのテーマの歌詞をフルコーラス耳コピしていたら
2時間半もかかってしまった……。全部自分で文字に起こしたんだぞ!! そのへんを考慮してもっとオレをねぎらえよっっ!!!!

 それにしてもこの街の景色、
香港映画そのまんまではないか。本当に香港は看板が低かったんだ……。こんな位置に看板があったらカラスはぶつかりキャッチボールは出来ず消防車のハシゴはネオンに突き刺さって乗員が感電するだろうが、じゃあ、ここでクイズ! なぜこんなに看板が低い不自然な町の作りになっているかわかるかい?
 ……答えは、
もちろんジャッキーチェンが車の上で看板アクションをしたり、看板伝いに建物に飛び移ったり出来るようにに決まってるだろ。これがなかったら撮影に支障が出るだろうが。ある意味香港全体が香港映画のセットなんだよ。こんなの「Qさま!」でいったら一人目の回答者、だいたいテレビ朝日の新人女子アナウンサーに対して出されるレベルのイージーな問題だぜ。

 しかし香港の街を歩くからには、オレも気をつけねばならない。ここでは
いつ何時ジャッキーの乗った車やバイクが飛んでこないとも限らないのだ。もちろんその時はカメラがこちらを狙っているだろうし、そういう場合はとにかくなるべく車の進行方向にふらふらと出て行き、ぶつかる寸前でダイビングしてかわさなければならないのだ。
 ただ、車やバイクの場合はうまく避けねばならないが、ジャッキーが自分で走って来る、もしくは自転車に乗って逃げてきたら、今度は通行人として面白く妨害をしなければならないので、そのあたりの判断は上手にしなければいけない。例えばハシゴを担いで自転車の前をうろつくとか、赤ちゃんを抱いたままジャッキーと激突して赤ちゃんをピョーンと飛ばし「ああっ!! ワタシの赤ちゃん(号泣)!!」てなふうに大ピンチをうまく演出しなければならないのだ。だから香港の街を歩くときは、常に気を張っていなければならない。
 裏通りに入ると道端に屋台や出店などが並んでいるが、このあたりのお店の人たちも相当苦労が多いと思う。下手に
段ボールをたくさん積んで壁のようにしようものなら必ず車が突撃して来るだろうし、特に坂道や階段にある果物屋なんてのは、香港全域の中で最も被害を受けた店舗ではないだろうか? 今まで平気で2〜30回はジャッキーチェン本人や追いかける悪役に体当たりされ、数え切れないほどのグレープフルーツが坂道を転がったことであろう。

 ところで、オレも映画やテレビで見かけるような屋根のないバスに乗って走り、ヒャーヒャー言いながら看板を避けようと思ったのだが、香港名物2回建てバスは普通に屋根があった。




 いかにも映画の世界といった香港の街並みであるが、同時に日本でもそこら中にあるおなじみのファストフード店や、中国本土にはなかったセブンイレブン、また高級デパートが数多く見られ、中国で蝕まれ傷ついた心を癒すのには絶好の場所であった。ここでは1日を普通に過ごしても、
全然ねちょねちょしないのだ。香港では本土のようなさまざまな汚物汚水滴、汚飛沫に侵されることもなく、他人のフンニョーや排泄真っ盛りの名場面を見せつけられることもない。香港〜っ、独立しろよ〜〜っ。かわいそうだよ中国と一緒にされちゃあ〜〜〜(かなりな問題発言)。

 心を癒すといえば、オレは日本人宿に泊まったため久しぶりにルームメイトが日本人なのだが、これは癒されるし、楽しすぎる。香港だけに滞在する短期旅行者もいるのだが、オレと同じように中国本土からビザ取りや息抜きに来ているバックパッカーも多く、そういうメンバーで集まると
もれなく「中国人ってさあ、ピーーーーーーーーでピーーーーーーーーーーでピーーーーーーーーやがってピーーーーーーーーーーー野郎ピーーーーーーよね〜〜!!!」「そうだそうだ!!」と、人道上絶対に文字で表せない中国人の悪口のオンパレード意気投合することになる。ああ、これだけ尋常じゃない盛り上がりを見せている会話なのに、旅行記に書けないなんてもったいないな……。ともあれもし部屋に盗聴器でも仕掛けられていて、このオレたちの悪口会話がYoutubeにアップされたら第2次日中戦争でも始まりかねない内容なので、ここは伏せ字にしておくのが賢明であろう。

 ある日スナック菓子の買い食いのついでに映画でも見ようと思ったのだが、映画館に行ってみると意外なことに香港映画は上映しておらず、ハリウッド映画やなぜか日本映画が並ぶラインナップであった。
 そんな中で、オレの目を引いたのはこれである。







 「電車男」だ。
 これはわかりやすい宣伝文句じゃないか。なにしろ、
全日本之男感動である。全日本というからには、日本にいる男は1人も余す所なく全員が感動しているということだ。女性はさておいて、とにかく全日本の男が感動したのだ。オレだって海外にいるとはいえ、日本之男である。仲間外れはイヤじゃないか。それに今の状態では、この広告は誇大広告ということになる。なぜならオレがまだ感動していないのだから。今の所は、「全日本之男(作者は除く)感動」が正しい表現なのだが、これは広告を修正するよりもオレが映画を見て感動する方が手っ取り早い。では、早速チケット売場に並ぼう。

 売場の窓口は複数あるが、さすが香港、それぞれの窓口に並ぶのではなく客は1列にラインを作り、先頭の人から順に空いた窓口に移動するという効率的なシステムをとっている。
 さて、列に並んで順番に待ち、次はオレの番というポジションになったのだが、窓口に進もうとするとすぐ後ろにいた女の子2人組が、自分たちの番だと勘違いして先に行ってしまった。
 すると……、窓口のスタッフのお兄さんは女の子に向かって「順番が違いますよ、あの男性が先ですよ」と説明し、それを聞いた女の子2人は、あら!と
気付くや否や元の位置に戻りながらオレに向かって「ソーリー!」と謝った。



 …………。




 
香港〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!!!


 
凄いじゃないか香港っっ!!!!! マナーを知っている!!!! 窓口の人は客に順番を守らせる!!!! お客さんも自分が悪いと知ったらちゃんと謝れる!!!! しかも外国人には英語で謝れる!!!! 笑顔で謝れる!!!!! そもそも基本的に「順番を守る」という概念を持っている(涙)!!!!!

 すげ〜〜よ〜〜香港。
あんた先進国だよ。香港〜っ、独立しろよ〜〜っ。かわいそうだよ中国と一緒にされちゃあ〜〜〜(問題発言も香港のためならなんのその)。

 このようにそもそも映画を見る前から気分がいいし、その上日本語の映画を清潔な映画館で見られることが感動だし、全ての相乗効果で結果オレは電車男を見て
号泣した(号泣)。
 ああ……香港……(涙)。
中国に返還されなければよかったのに……

 ……ところで、ジャッキーチェンならびに香港映画以外で有名な香港の見所といえば、やはり
「100万ドルの夜景」であろう。そんな美しい夜景があるならば、オレもぜひとも一人で見に行きたい。100万ドルといえばおよそ1億円もの価値のもの、そんな高価なものをカップルでチャラチャラと眺めるなど言語道断だ。というより、これは一人占めするべきものなのだ。だって考えてもみたまえ、せっかく100万ドルもの価値のある夜景なのに、彼女と一緒に見てしまったら2等分して一人50万ドルずつの夜景になってしまうではないか。円換算でざっと5000万円の損失である。5000万円か彼女かどちらを取るかと考えたら、そんなものいわずもがなであろう。……もちろんオレは、好きな人を取る。だって、愛はお金では買えないんだからっ!!! そんなのあたりまえだろっっ!!!!

 ケーブルカーに乗って、香港の摩天楼を見下ろすことが出来る「ビクトリアピーク」と呼ばれる丘へ。
 まずは、特に値段のついていない(時価)日中の景色がこれだ。







 どうだ。まだ全然日差しが明るいだろう。……オレ、
早く来すぎちゃった(号泣)。
 マダムタッソー蝋人形館でも入って時間を潰そうと思ったのに、
改装工事中だってよ……(涙)。暗くなるまで何時間も一人で待つのかよ……。だから1人はイヤなんだよっっ!!! 彼女と一緒ならこういう時だってお茶でも飲みながら楽しく待てるのにさっっ!!!! 冗談じゃねえよっっ!!!! うおっ!!! 1人はもうたくさんだっっ!!! 女っ!! 女よこせっっ!!!


 …………。


 かんじーざいぼーさー ぎょうじんはんにゃーはーらーみーたーしー しょうけんごーおんかいくう どーいっさいくーやく
 しゃーりーしー しきふーいーくう くうふーいーしき しきそくぜーくう くうそくぜーしき じゅーそうぎょうしき やくぶーにょーぜー しゃーりーしー……(般若心経を繰り返し唱え、心を落ち着かせて夜を持ちます)






 おっ!!
 ぼちぼち夜だ! 暗くなったぞ!!!
 ……と
あっさり書いていますが長かったですよ夜まで(涙)。




 それでは、
見たまえ! これが100万ドルの夜景だ!!

















パンパカパ〜ン!




 
おお〜〜〜〜〜っ。

 これは美しい。歴史的建造物でも大自然の景観でもない、高層ビル群の夜景なんかが観光名所になっているのは珍しいが、それもこの光景を見てしまうと頷ける。香港に泊まるなら、ぜったいこの100万ドルの夜景を!とみんながいうのも納得できる。
写真では瞬間を切り取るだけだけど、実際は
ライトが動くし色が変わるしフェリーも走る。まばゆい夜景だ。やっぱり1人で来てよかった。こんなに美しい夜景を誰にも邪魔されず自分一人だけで見ることが出来ているなんて、寂しい。
 でもこの100万ドルの夜景、以前の
1ドル=360円時代には3億6000万円もの価値があったのに、円高ドル安の影響は強く最近では厳密に言うと1億円を切っている。昔と比べると大分値崩れしてしまっているようだ。
 ん? 違う!! そうじゃない!
 うっかりしていた。
ここは香港じゃないか!! なんでオレは100万ドルの夜景をアメリカドルで計算しているんだ。違うじゃないか。香港ドルで計算しなきゃダメじゃないか!!!!
 だいたい今のレートは中国元と同じで1USドル=8香港ドルくらいなので……、100万香港ドルの夜景とすると、日本円で……、
たったの1000万円ちょっとじゃないか!!!! そんなもんかよっっ!!!! なんだか、一気に価値が下がった気がするな……。1000万そこらの値段だったら、ちょっと頑張ればオレでも買えるもんな……。うっそ〜ん。手も足も出ません(号泣)。

 ちゅうわけで、そろそろ帰りましょうか……。
 カップルに混じって再びケーブルカーに乗り、話す相手もいないので一点を見つめて独り言をぶつぶつと呟きながら気分を紛らわせ、地下鉄と歩きで宿まで移動。








 夜は夜で低い看板がネオンで色めきたち、まだまだ深夜まで人の流れも車の流れも静まる気配はない。
不夜城である。
 銀だこでタコ焼きを食い、マックでデザートのアイスを舐めコンビニでスナック菓子を買って宿へ。う〜む。もう中国本土に、
戻りたくねえよ〜〜〜〜〜〜〜(号泣)。

 でもまだまだ、香港観光は終わらないぜ。


イヤーーーーーーッ!!! ジャッキーーーーーーー!!!!!


今回のテーマ曲








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